Home Visit(訪問リハ)
先週ずいぶんとひさしぶりにですが、訪問リハに行ってきました。
訪問リハというと、患者の家を訪問するわけですが、日本と違いパプアでは結構な大仕事。
比較的近いビレッジでも、目的の患者や他の患者(パプアでは家にこもっていて、なかなか病院まで出てこないケースが多いのです)を見たり、伝染病の教育などをしていると一日がかりになってしまうことが多いのですが、今回訪問したビレッジは、僻地中の僻地。
コニニナというビレッジなのですが、現地人曰く、
Bush strat!(超ジャングルの中だぜ)
とのこと。
皆々口をそろえてLong we(遠い)と言われていたので、一応覚悟はしていたのですが、その道中。
想像を絶したものになってしまいました。
ちなみに、訪問リハに行くとき必ず持つ荷物があるのですが、
ライト(暗くなった時用)
虫除けスプレー
携帯食(ビスケット)
クロックスのサンダル
などは必携です。
特にクロックスのサンダルは、車で行けるビレッジの中でも、川を歩いて渡る機会が多いので重宝していたのですが・・
今回はそれが裏目に出ました。
今回も訪問リハにはルーカス帯同。
村の名前はわかっても、正確な住居がわかるわけではないので、道中ルーカスが村人に名前を聞きながら向かいます。
何でも聞くと、シーアイという村までは車で行けるのですが、その後は歩きとのこと。
歩きだけならいいのですが、なんでも大きな川(当然ワニもいます)を2つ渡り、その後3つほど村を抜けるとコニニナにつくそうです。
この時点で大分危険な予感はしたのですが、今日訪問しなければ二度と訪れない予感を強く感じるので、いざ出発しました。
まずは川。
この川クムシリバーと言って、オロ州の中でも有数の大きな川で、当然歩いては渡れません。
ルーカスが、バナナを切り倒して、それをフロートにして渡る←至って本気
とのことでしたが、ワニのいる川で、バナナをビート板にしながら泳いで渡るのはシュールすぎるので途方に暮れていたら、とある村人がカヌーを出してくれたので、無事渡河。
その後は永遠と徒歩徒歩徒歩。
最初こそ道が整っていたものの、だんだんと道は荒れていき、道は湿地帯へ。
軽い泥道なら何とか歩けたのですが、ひどくなると膝下10cmくらいまで埋まってしまう道が続きます。
その後は、水に沈んだ丸太の上を永遠と・・
多少水に濡れることを覚悟してのクロックスでしたが、ここまでの悪路は想定外のようで、滑ってとても歩けるものじゃありません。
というわけで、途中からはずーっと素足に靴下。
さすがに、パプア人じゃないので、裸足は無理ですが、きっと人間の足は、元々こういうところを歩くようにできているんだなぁと関心してしまいました。
しかし、こんな悪路は生まれて初めてです。
あまりに疲れていたので写真がありませんが、道中のイメージはスターウォーズの、ヨーダのいた惑星ダゴバを想像してもらえるとそんなに違ってはいないはずです。
そんな道を永遠3時間ほど歩くとようやく到着。
久々に患者さんとも再開しました。
この患者さん病院に入院していた時には両足がほぼ完全に麻痺していて、全く歩けなかったのですが、現在は杖を使って一人で歩けるとのこと。
同じ病気になった後歩いている患者は知っていましたが、なかなか良好なので、一安心と言ったところ。
さて帰ろうかと思ったのですが、そろそろ日没。
そして雨。
しかも大粒。
自分は次の日にJICAのオフィサーが来るのでできればその日中に帰りたかったのですが、これでは無理すると命の危険があるので、やむを得ず患者さんの家で就寝となりました。
次の日は夜明けとともに起床。
オフィサーが朝7時半にポポンデッタに到着するので、それまでには最低でも病院のスタッフに電話をしなければなりません。
当然ジャングルど真ん中では携帯も使えないのですが、何でも聞くと山の上でなら電話はできるとのこと。
と言うわけで、2日目は昨日よりもぬかるんでいる道を突き進み、まずは身近な山に登山。
何とか携帯でエルシーにJICAのオフィサーの帯同をお願いして、その後はろくに休むこともなく強行軍。
4時間半を歩き続け何とか車についたときにはへとへとになっていました・・
元協力隊隊員の話では、ビレッジを訪問することが協力隊員冥利に尽きる。だそうですが、とりあえずしばらくは訪問しなくてもいいかなといった心地。
しかし、ああいう道を毎日往復するパプア人。
そのたくましさ恐るべきです。
Lukim yu gen
電話をするために登った山頂。この場所を発見した!と嬉嬉と語るパプア人は元気ですが、さすがのルーカスにも疲労の陰が・・
少年のこぐカヌー。湿地帯や川はカヌーで渡ります。
出してもらったご飯。きっと本来はおいしいはずなのですが、塩が切れていたので、味は素材の味のみです
訪問リハというと、患者の家を訪問するわけですが、日本と違いパプアでは結構な大仕事。
比較的近いビレッジでも、目的の患者や他の患者(パプアでは家にこもっていて、なかなか病院まで出てこないケースが多いのです)を見たり、伝染病の教育などをしていると一日がかりになってしまうことが多いのですが、今回訪問したビレッジは、僻地中の僻地。
コニニナというビレッジなのですが、現地人曰く、
Bush strat!(超ジャングルの中だぜ)
とのこと。
皆々口をそろえてLong we(遠い)と言われていたので、一応覚悟はしていたのですが、その道中。
想像を絶したものになってしまいました。
ちなみに、訪問リハに行くとき必ず持つ荷物があるのですが、
ライト(暗くなった時用)
虫除けスプレー
携帯食(ビスケット)
クロックスのサンダル
などは必携です。
特にクロックスのサンダルは、車で行けるビレッジの中でも、川を歩いて渡る機会が多いので重宝していたのですが・・
今回はそれが裏目に出ました。
今回も訪問リハにはルーカス帯同。
村の名前はわかっても、正確な住居がわかるわけではないので、道中ルーカスが村人に名前を聞きながら向かいます。
何でも聞くと、シーアイという村までは車で行けるのですが、その後は歩きとのこと。
歩きだけならいいのですが、なんでも大きな川(当然ワニもいます)を2つ渡り、その後3つほど村を抜けるとコニニナにつくそうです。
この時点で大分危険な予感はしたのですが、今日訪問しなければ二度と訪れない予感を強く感じるので、いざ出発しました。
まずは川。
この川クムシリバーと言って、オロ州の中でも有数の大きな川で、当然歩いては渡れません。
ルーカスが、バナナを切り倒して、それをフロートにして渡る←至って本気
とのことでしたが、ワニのいる川で、バナナをビート板にしながら泳いで渡るのはシュールすぎるので途方に暮れていたら、とある村人がカヌーを出してくれたので、無事渡河。
その後は永遠と徒歩徒歩徒歩。
最初こそ道が整っていたものの、だんだんと道は荒れていき、道は湿地帯へ。
軽い泥道なら何とか歩けたのですが、ひどくなると膝下10cmくらいまで埋まってしまう道が続きます。
その後は、水に沈んだ丸太の上を永遠と・・
多少水に濡れることを覚悟してのクロックスでしたが、ここまでの悪路は想定外のようで、滑ってとても歩けるものじゃありません。
というわけで、途中からはずーっと素足に靴下。
さすがに、パプア人じゃないので、裸足は無理ですが、きっと人間の足は、元々こういうところを歩くようにできているんだなぁと関心してしまいました。
しかし、こんな悪路は生まれて初めてです。
あまりに疲れていたので写真がありませんが、道中のイメージはスターウォーズの、ヨーダのいた惑星ダゴバを想像してもらえるとそんなに違ってはいないはずです。
そんな道を永遠3時間ほど歩くとようやく到着。
久々に患者さんとも再開しました。
この患者さん病院に入院していた時には両足がほぼ完全に麻痺していて、全く歩けなかったのですが、現在は杖を使って一人で歩けるとのこと。
同じ病気になった後歩いている患者は知っていましたが、なかなか良好なので、一安心と言ったところ。
さて帰ろうかと思ったのですが、そろそろ日没。
そして雨。
しかも大粒。
自分は次の日にJICAのオフィサーが来るのでできればその日中に帰りたかったのですが、これでは無理すると命の危険があるので、やむを得ず患者さんの家で就寝となりました。
次の日は夜明けとともに起床。
オフィサーが朝7時半にポポンデッタに到着するので、それまでには最低でも病院のスタッフに電話をしなければなりません。
当然ジャングルど真ん中では携帯も使えないのですが、何でも聞くと山の上でなら電話はできるとのこと。
と言うわけで、2日目は昨日よりもぬかるんでいる道を突き進み、まずは身近な山に登山。
何とか携帯でエルシーにJICAのオフィサーの帯同をお願いして、その後はろくに休むこともなく強行軍。
4時間半を歩き続け何とか車についたときにはへとへとになっていました・・
元協力隊隊員の話では、ビレッジを訪問することが協力隊員冥利に尽きる。だそうですが、とりあえずしばらくは訪問しなくてもいいかなといった心地。
しかし、ああいう道を毎日往復するパプア人。
そのたくましさ恐るべきです。
Lukim yu gen
電話をするために登った山頂。この場所を発見した!と嬉嬉と語るパプア人は元気ですが、さすがのルーカスにも疲労の陰が・・
少年のこぐカヌー。湿地帯や川はカヌーで渡ります。
出してもらったご飯。きっと本来はおいしいはずなのですが、塩が切れていたので、味は素材の味のみです
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Author:イトウくん
青年海外協力隊で、パプアニューギニアに派遣中のイトウです。
たまにぼちぼち更新してます。自他共に認める筆不精ですが、好意的なコメントは常時募集中。また、厳しいご指摘も、テレパシーで受け付けております。
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