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今日の仕事が終わって、家に帰ると、プレスマン(村に住んでいる男性)から、ちょっとした講義を受けました。
それは、ココナッツの皮の剥ぎ方の講義。

というのも、仕事が終わって帰ってきたところ、なんとなくココナッツが食べたくなったからで、
取るための道具を工夫していたところ(僕は木登りができません)、患者さんの家族が現れてココナッツを取り、剥ぐのを手伝ってくれたわけです。

その方法なんですが、本格的な杭を使った方法。
といってもたぶん知ってる人はいないと思いますが、このあたりの人はココナッツの皮を剥ぐ時は、杭に打ち付けて回転させながら剥ぎとっていきます。

ちょっと実際の場面を見ないと想像できないかもしれないですが、所要時間1分くらい。
僕がナイフを使って切るのに30分以上かかるのと比べて、30分の1で仕事を終わらせてしまうので脅威です。

講師はプロなので間違いないのですが、生徒のほうが自他共に認める不器用者なので、なかなか大変。
面白いことを嗅ぎつけ、患者の家族がどんどん集まってきたので、ちょっとした見世物のような感じになってしまいました。

職場にいると、なんでこんなに要領が悪いんだろうと、しみじみ思ってしまう彼らですが、やはり本職になると、ものすごいものを持っているんだと改めて感じました。

ちなみに彼は明日から見る予定の患者さんの家族なのですが、僕は彼のスモールブラザーになったそうです。
Lukim yu gen




足にココナッツの枯葉を巻きつけて登って行きます(パプアでは何でもココナッツを使います)


RIMG0054_20110830185758.jpg
この杭に打ち付けて皮を剥いでいきます。人の動きを診ることを生業にしているんですが、これがなかなか難しい。
でも4歳くらいの子供でもこれを使って4分くらいで皮を剥ぎます
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他の隊員から頼まれて、パプアの怪談を集めているんですが、思いの外うまくまとまったので、アップしておきます。

怪談板でもないのに、そんな話が続きますが、他意はありません。

単に僕の趣味です。あしからず。


人の肝を喰う妖怪

僕の任地の近くには、人の肝を食う妖怪の話が伝わっています。
妖怪の名前はKoinannaとNiNi。Koinannaは女性で、NiNiは男性の姿をしています。
といっても、同じ種類ではなく、全く別な種類だといいます。
KoinannaもNiNiも、外見は人間そのもの。日中は、他の住民と同じように暮らしています。
そう、深夜を除いては・・。

彼らは夜になって初めて本性を現します。
ひっそりとした真夜中。
彼らはすうっと起きだし、夜の住民となります。

夜に彼らを見つけるのは、とても難しいそうです。
彼らは夜の空を自由に飛ぶことができ(Koinannaには羽が生えているそうです)、夜歩く村の住民の肝を狙って、木々の陰に体を隠しているそうです。

彼らは普段は村で生活しているので、彼らを妖怪と知らず、結婚してしまう人も多いそうです。
その場合、子供が親と同じ妖かしとなります。
Koinannaの子はKoinannaに。NiNiの子はNiNiに。

あなたの、大切な人は本当ににんげんですか?

彼らは人々に擬態し、今もあなたの家のそばで、貴方の肝を狙っているかもしれません。


ちなみに、私の家は深夜になると時折家のすぐ下(私の家は2階建ての吹き抜けです)で何か重いものをガタガタ、ガタガタと引きずる音が聞こえてきます。
朝になり階下を見てみると、何も動いていません。
そうして毎朝考えます。
「あぁラスカルじゃなくて本当によかった・・」と。
ちょっと友達から面白い話を聞いたので、載せておきます。

友人から聞いた話ですが、名前は仮にEとしておきます。
Eはそのころまだ学生でした。
毎日学校へ通い、勉強や友人との交流。毎日が充実していたそうです。
もちろん付き合っている彼氏もいました(Eは女性です)

同級生だった彼とは、半年くらい付き合っていたそうです。
少し気の強い友人のこと。彼氏はEに合わせるような形で交際していたのかもしれません。

しかし、そんな日常は突然こなごなになってしまいました。
彼が暴漢(ラスカル)に襲われて、殺されてしまったからです。

Eはとても悲しんだそうですが、泣いていたところで現状は変わりません。
彼がいなくなった隙間を埋めるものはなくても、少しずつ、日常を取り戻して行きました。

半年が経ちました。
Eはようやく、彼を思い出すことが少なくなってきたそうです。

ある夜のことです。
Eの携帯電話が音を立てました。液晶を見ると、名前の通知はありません。
非通知なのでしょう。Eは電話を取らずに、読んでいた本の続きを読み始めました。

しばらくすると、また
「ピピピピピ」
着信音がします。

今回もまた非通知。電話を取らずに放っておくと、また
「ピピピピピ」

液晶には、また名前は表示されてはいません。

「全く・・誰か友達かしら」

Eは電話を手に取りました。


電話に出ると、電話の主は知らない相手でした。
間違い電話なのかもしれない。

そうは思ったけれども、話し相手は、
「どこに住んでいるの?」だとか、
「調子はどう?」
だとか、取り留めもないことを話してきます。

知らない相手から間違い電話がかかってきて、話しかけてくるのは
よくあること。

Eは面倒に感じながらも、知らない相手と電話をしていました。
少し話した後。
「じゃあまたね。おやすみなさい」
Eは間違い電話を切ろうとしました。

話し相手は一言言って電話を切ったそうです。
「そうだね。さよなら。Laikim yu(Love you)」


「・・・・!?今の・・誰!?」

確かに知らない人だった・・でも、今の声には聞き覚えがある・・!?

電話の声は曖昧で、男性か女性かもよくわからなかった。わからなかったけど、最後の声だけは知ってる。
いつも聞いていたあの声。あのフレーズは誰の・・!??

電話を切った後、Eはようやく声の主に気づいたそうです。
「あぁ・・あれは彼の声だった」

すぐに携帯を確認してみても、電話の着信履歴にはなにも書いていません。
非通知の電話があった痕跡すらなかったそうです。

電話はどこからかかってきたのでしょう。
不思議が多いこの島でも、知ることはできないようです。


こんな話です。
よく聞き取れなかった分は僕が補足していますが、基本的には聞いたまんまです。
ちなみに、もしかしたら全部つくり話かもしれないけど、

知らない相手から間違い電話がかかってきて、話しかけてくるのは
よくあること。

の部分には嘘はありません(笑)
ちなみに、気のある相手に初めて電話するときに、間違い電話を装うのはパプアの常套手段らしいです。
もし、あなたにもそんな人がいれば試してみてください。
日本だったら、間違いなく不審者ですが(笑)
Lukim yu gen
今日の朝起きてみると、いつもやかましい外来患者の診察室前で大変な人だかりになっています。
昨日の夜もかなり叫び声が聞こえていたのですが、そんなのはもう慣れっこなので、ぐっすり就寝。
でも、今日になってもまだ揉めているので、ただごとではないのでしょう。
朝っぱらから緊張が高まります。

何でも聞くと、昨日の夜に病院のスタッフがラスカルに撃たれて殺されたとのこと。

撃たれて殺されるなんていうのは、この街ではよくあることですが、さすがに病院のスタッフが殺されると、改めて普段から気を付けないと感じさせられます。

スタッフもみんな元気が無いので、とりあえずオフィスで仕事をしていたのですが、しばらくすると壁一枚向こう側(真後ろに集会場兼患者待合所がある)から激しい声が聞こえてきます。

なんでも今日の出来事について話しているらしいので、僕も参加することにしました。

ちなみに議題は
今日は仕事を休むか
それとも仕事をするか

です。本当は院長が今日は最低限仕事をすることに決めていたのですが、休むべきだという意見が多くて揉めている様子。
双方とも泣いたり怒ったりしながら激論(言うことは同じなのですが)を戦わせます。

2時間くらい経ったでしょうか。
結局多数決で今日はお休みになり、みんな帰ってしまいました。

なんでも、今日は近くの家でHauskrai(House cry 葬式の意)をするらしく、結構な人数が訪れるらしいので、僕も少し顔を出してみようかと思っています。

しかし、誰か亡くなると病院を閉めてしまうあたりとか、
叫びながら議論をするあたりなど、
改めて文化が違うなぁと感じました。
Lukim yu gen


ちなみに、スタッフを殺したラスカルが傷の手当に病院に来たのですが、病院は治療を拒否。
それに怒ったラスカルの仲間が、病院のスタッフ相手にペイバック(仕返し)を企んでいるらしいです。
逆恨みの気がしてならないのですが、どうなんでしょう。
とりあえず、今日は厳戒態勢です。
昨日総理が来るとブログで書きましたが、今日がその当日です。
昨日中に病院中を掃除して、いつもはルーズな職場のみんなも、朝の8時から準備万端。正面玄関のゲート前でシンシンの格好をして待っていました。

僕はというと、別な仕事もあったので、とりあえずオフィスで待機です。

事務作業やら外来患者さんを診療したら、早くも12時。とりあえず午前の活動が終わったので、町に昼ごはんを買いに行くかと思うと、スタッフがいまだに準備万端で待っています。

聞くとまだ、総理が来ないとのこと。
もう結構な時間が経ったはずですが、出迎え組は絶好調。歌って踊りながら(たぶんそれが出迎えの礼儀なんでしょう)総理をひたすら待っています。

ご飯を買って帰ってきましたが、未だに総理は現れず。なんでも総理はオロベによってから来るらしく、大分遅れるそうです。
朝からずーっと踊っていたので、さすがにオルママ(all mama。出迎えのオバチャンたちグループ)もお疲れの様子で、一旦元の職場に戻って行きました(ちなみに全員今日は出勤日です)

午後の診療開始。またデスクワークと、入院患者さんを見ていると、時間はすぐに経ってしまいます。

気がつくと5時。今日は新しい患者さんを見てたので、若干遅くなりました。まだ総理は来てないのかな?と思ってゲート前を見てみると、まだみんな待ってます。
さすがにもうぐったり。





こんな感じです。

そろそろ、僕も
「もう来ないんじゃないかな?」
と思ってはいたんですが、いっそのこといっしょに待ってるのも面白いかなと思って、話しながら待ってることにしました。


RIMG0168.jpg

とうとう6時になりました。辺りはすっかり夕暮れ。何でも情報によると、総理は空港あたりにいるので後15分位したら来るとのこと。
周りはすっかりグダグダムードですが、雰囲気はちょっとだけ持ち直し。
時間が遅くなったので、ゲートでのお迎えはなしにして、屋外に用意した会場にみんなで向かいます。

辺りはすっかり夜。7時です。会場が真っ暗で見えなくなったので会場近くの木の上にライトを設置。ちょっとした屋外会場になったので、総理は来てないけど、ダンスが始まりました。


RIMG0172.jpg

みんなもう今日は来ないことは若干気づいているのでしょう・・

午後8時。総理と一緒に行動していた院長から、きょうの訪問は明日に延期されたことが伝えられました・・
みんなで今日のお昼に食べる予定だったサンドイッチを食べて解散です。

とまぁ、今日の出来事を箇条書きにしてみました。
南国というと、時間にルーズなイメージが付きまとうと思いますが、パプアのイメージを少しつかめたでしょうか。

ちなみにこういう場面でよく聞くフレーズは
「Oh Papua new ginee!!」です。
雰囲気で訳すると、「これがパプアニューギニアだ~」
といった感じです。
よく使うフレーズなので、もしパプアに来る際には覚えておくといいかもしれません。
Lukim yu gen




あとがき
ちなみに新しい首相はこんな人です
RIMG0176.jpg
新聞より
 

プロフィール

イトウくん

Author:イトウくん
青年海外協力隊で、パプアニューギニアに派遣中のイトウです。
たまにぼちぼち更新してます。自他共に認める筆不精ですが、好意的なコメントは常時募集中。また、厳しいご指摘も、テレパシーで受け付けております。

 
 
 
 
 
 

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